Notae ad Quartodecimani

情報や資料のノートの蓄積

2015-06-01から1ヶ月間の記事一覧

ヘレニズムの聖書解釈流行

聖書釈義上のアレクサンドレイア学派はフィロンを先駆とし、クレメンス、オリゲネスに継承されるが、四世紀にこの学派はカッパドキアの教父らに受け継がれている。 ニュッサのグレゴリウスの主要な著書の一冊である『モーセの生涯』に於いて、モーセが律法を…

「今」

[Νυνὶ δὲ μένει πίστις, ἐλπίς, ἀγάπη, ] 「今、そこで残る、信仰、希望、愛」 この「ニュニ」の存在は口語訳、新改訳、新共同訳で無視されているが、NKJVでは"now"と訳出されている。この「今」は何時か? 背景として、当時の神殿祭祀が終わろうとしていた…

新約聖書の書簡分類法提言

以下の分類法ならば文章構造や使用単語以上に著者時期判別で妥当性があると思える ・アデルフォイ型 ローマ コリント第一 ガラテア テサロニケ第一第二 フィリピ ヤコブ ・弱アデルフォイ型 コリント第二 ヘブライ ・アガペトイ型 ペテロ第一第二 ユダ ・テ…