Notae ad Quartodecimani

情報や資料のノートの蓄積

2012-01-01から1年間の記事一覧

傾聴別者

・ダニエル11章41節では、北の王は「飾りの地」に入ることが予告されていますが、北の王の南の王に対する総攻撃の後に、ダニエル11章45節では、「飾りの山」という呼称が登場します。神の民に関する呼称が変わっています。このことは、神の民は、北の王の攻…

目録

目録 創造者 聖書の神、すべての根源者 人間存在の由来 神の象り 神との意志の疎通を図ることのできる理知ある存在の姿 罪 神との関係において的を外した状態 創造の意図からの脱落 倫理の基礎の破壊 一般的罪とは異なる非倫理的性向死 罪の酬い 存在も意識…

約束の聖霊と聖なる者に関わる信条

. 「約束の聖霊」と「聖なる者」に関わる信条 五旬節後の「約束の聖霊」の下賜には特別の意義がある「約束の聖霊」は「聖霊の賜物」を伴った「約束の聖霊」を受ける弟子の数は限られている「聖霊の賜物」はそれを受けた者が『聖なる者』であることを証しした…

エイレナイオスの見解 memo

.◆キリストと使徒たちは聴衆に迎合せず、真理に即して宣教したキリストは、聴衆の以前の考えのままに(その人の見解に合わせて?)話さず、尋ねる人の理解力の程度に合わせて話すのでもなく、公平に話した。Ⅲ-4 例えれば、パウロが自分は一人でも勝ち得るた…

Memo聖なる者

身分の証2cor1:21-22 わたしたちがキリストに属することを保証してくださり、油を注いで(任命して)くださった方は神 2Cor5:5 わたしたちを生み出してくださった方は神であり、来たるべきものの印(手形)である霊をわたしたちに与えてくださった。 eph1:13-…

昼と夜

.Luk22:53 今はあなたがたの時、闇の権威。Joh9:4 誰も働くことのできない夜Joh11:9 昼間に歩くならぶつかりませんRom13:12 夜は更け昼は近づいた1th5:5 あなたがたはみな光の子で昼の子1th5:8 昼に属する我々は2pet1:19 夜があけて明けの明星が上るまでR…

雑録関於聖餐的差異

. ・愛餐会が兄弟愛を実践する場でなく、お互いのご馳走を自慢しあったり、単に胃袋を満たすためだけになっているのなら A:飽食の地域で愛餐の必要があるだろうか ・聖餐のパンとぶどうジュース A:誰でも与るものにしてしまったので、ぶどう酒のエレメン…

Irenaeus & Chiliasm エイレナイオスと千年期説

.エイレナイオスは、死後すぐに祝福が決定し「神の国」が死んだ後に来るという、所謂「天国」を信じる者を「異端者」と呼んでいる。彼は、第一の復活が寓話ではなく、実際に天に上げられた聖なる者らが千年紀に新しくされた地を裁くことの序章であり、それは…

タナイームとミシュナー

タナイームとミシュナータナイーム(תַּנָּאִים)はアラム語の「繰り返す」(タンナー)から出た単語で「繰り返す人」の意。(ヘブライ語(シャーナー)「研究」) ヘレニズムまで、アラム語化したユダヤ人に律法を解説するのはソフェーリムの仕事であった。 ペルシアの…

聖徒の復讐

以下の復讐は二度目のものである。聖徒への復讐も二段階あるのだろうか。 神の側(他に何か適切な呼び名は?)へ向けた攻撃は聖徒へ一回(成功)、シオンに二回(失敗)。シオンへの二回目の攻撃への裁きが聖徒への復讐の意義をなお持っているかのようである…

ציון「ツィオン」の謎

Ps:22:27地の果ての者はみな思い出して、YHWHのみ許に戻り、もろもろの国の民は皆、み前に伏し拝むでしょう。 Ps46:10「断念して静まり、わたしこそ神であることを知れ。わたしはもろもろの国民のうちにあがめられ、全地にあがめられる」 Ps96「新しい歌…

イグナティオスの書簡から2

壮年になってからキリスト教を信じたイグナティオスは、元々は小アジア出身のAD35年頃生まれで、後にシリアのアンティオケイアのエクレシアで第二代目の監督に就任、110年頃にローマで殉教した。彼がなぜ、小アジア方面のエクレシアイに特に手紙を書いたのか…

イグナティオスの書簡から1

シリアのイグナティオスがローマへの殉教の旅すがら小アジアを通過した際に、当地のエクレシアイに書簡をしたためており、その内容から、小アシアの状況を推し量ることができる。穿った見方が入るかも知れないので、断言はできないが、それでも、他の資料と…

被造物と神の関係

もし、神が独立者を即刻処分したら彼らの主張の正誤が見守る者らに分からなくなる?このような問題ではない 「神の象り」としての自由がある以上、それが不正義であったとしても選択する自由は残る。そのように創られたのであるから。しかし、それはどうなの…

創造界の管理

Heb2:6 聖書はある箇所で、こうあかししている、/「人間が何者だから、/これを御心に留められるのだろうか。人の子が何者だから、/これをかえりみられるのだろうか。 2:7 あなたは、しばらくの間、/彼を御使たちよりも低い者となし、/栄光とほまれとを…

Memo

PS146:3諸々の偉人に信頼を置くな。単なる人の子を信じてはならぬ。其処に救い無し Isa2:22鼻孔に息のある地の人から離れていよ、どんな根拠があってその人が(神の)考慮に入れられるのか。 joh1:31わたしがバプテスマを施したのは、この方が明らかになるた…

主の晩餐 要点

・キリストはこれを死の前の晩まで一度も行わなかった それはキリストの死を記念する 新しい契約と関連し、血の犠牲なくしては発効しなかった キリストの帰天後「助け手」の聖霊が遣わされる Luk22:20 食事を終えてから、杯も同じようにして言われた。「この…

エクソドン

ルカの用いた[εξοδον](エクソドン)の意義についてルカはイエスの帰天の場面をオリ−ヴ山として、マタイ、マルコと異ならせる。この前兆のようなことは、変貌の場面で『エルサレムからの出立(エクソドン)』を述べているのもルカだけである。(9:31)これ…

神は主権を求めるか?「主権」という語の限界

「主権」の概念また「主権者なるエホバ」という翻訳について LF- 教会の教えでは神は人間の為政者が喜ぶように「神は主権者」とすることが「賛美」だとされるらしい。 しかし、それは人間の感覚、それも支配欲や名誉欲に駆られている威張りたがりのつまらぬ…

第二世紀アシア資料

イグナティオス(アンティオケイア・シリア) トラヤヌス帝末期にローマへの護送途中にアジア・フリュギアを通過し、当地のユダヤ的キリスト教を批判エフェソス人」マグネシア人」トラレイス人」ローマ人」 (以上スミュルナで) フィラデルフィア人」スミュ…

כהך

Heb5:8-10 καιπερ ων υιος εμαθεν αφ ων επαθεν την υπακοην· και τελειωθεις εγενετο πασιν τοις υπακουουσιν αυτω αιτιος σωτηριας αιωνιου, Περι ου πολυς ημιν ο λογος και δυσερμηνευτος λεγειν, επει νωθροι γεγονατε ταις ακοαις. [τελειωθεις]「権威…

高等批評 "higher Criticism"

高等批評 "higher Criticism"は、資料説"Documentary Pypotfesis"と共に19世紀後半から20世紀前半に興隆してきた。 旧約学においては、ユリウス・ヴェルハウゼン[Julius Wellhausen 1844-1918]を挙げるべきである。 ジャン・アストリュック(Jean Astuc 1684…

旧約での扱い

「全能の神」(エル・シャダイ)gen17:1 ⇒YHWH 「大能の神」(エル・ギッボール)isa9:6 ⇒ メシア・パウロは「大能の神」に(パントクラトール)の語を当てキリストを描写。(1tim6:15) ・『初めに言葉あり、言葉は神(定冠詞有)と共にあり、言葉は神…

聖句表tr1

■肯定的章句 - ◆父と子と聖霊の名によってバプテスマを授け マタ28:19 ◆わたしと父とは一つである ヨハ10:30 ◆賜物を与えるは霊。務めを与えるは主。働きをなさるは神。 1コリ12:4〜 ◆キリストの恵み、神の愛、聖霊の交わりが、あなたがたと共に 2コリ13…

対話

余白job8:6"αποκαταστησει"あなたの義の住まいも「回復される」。同33:26"αποδωσει " 対JW用論議 ◆聖書の救いは ・楽園となった地上で永遠に生きること ・人間の倫理的欠陥が修復され創造された通りの「神の子」に戻ること◆世界に王国を宣べ伝えるのは ・人…

各書簡冒頭の挨拶文の照会

新約聖書中の書簡における 冒頭挨拶文の照会 - ※ 訳文は全て新共同訳であり、列挙の順位は成立したとされる時期に従った ◆テサロニケ第一 1:1 パウロ、シルワノ、テモテから、父である神と主イエス・キリストとに結ばれているテサロニケの教会へ。恵みと平和…

エフェソス人への手紙 所見

「異邦人への使徒」パウロがカエサル・ネロに上訴してカエサレアからローマに渡り、そこでの軟禁生活の中で各地に送られた書簡のひとつ。書かれたのはその期間59-61年頃らしい。 この同じ時期に書かれた書簡として「フィリピ人」「コロサイ人」「フィレモン…

雑録

◆ユダヤ教界の過去と現状マナセ王の時に、神は律法契約の破棄を意図する ヨシヤ王以後、聖都滅亡までのどこかで証しの箱が引き上げられ契約は終わる。 復興後、百年ほどで預言者も絶え、エリヤとメシアへの期待が高まる。 証しない状態の復興後の祭祀は、新…

Timetable

臨御 七つ目の土台石 (ペサハ) 聖徒の現れ バビロンからの街道 シオンに旗印 シオンにその子らが集められる 寡婦は夫と子らを得る 国民の誕生 男児の出産 神殿再建の始まり イェホシュアとゼルバベルによる点灯 聖霊によって語る 知識を与え回復される 「…

ヘブル書簡 MEMO

総じて時代が下るに従い、西方ではっきりとパウロの作と認める反面、中間的に曖昧にする人々、それから東方では作者不明とされていた。アレクサンドレイアのクレーメース 「ヘブライ書は、パウロのものであり、ヘブライ人のためにヘブライ語で書かれたが、ル…