Notae ad Quartodecimani

情報や資料のノートの蓄積

2018-01-01から1年間の記事一覧

エゼキエル40章以降

イスラエルの地ではあっても、シオンともモリヤともしない『非常に高い山の上に』(「非常に高い」)『エゼキエルが降ろされたのが北側であったためか、『その南側に街のように建設された物があった』としている。この「南側」とは「向かいに」の意かも知れ…

Hilarius Pictaviae

ピクタヴィウムのヒラリウス ⇒ 前記事 c.310 – c.367 B&D Pictaviumニケアーの裁定を支持したため、「西方のアタナシウス」とも 315年にピクタヴィウムの富裕な家に生まれ、ラテン文化人として教育される しかし「神によってわれわれに与えられた理解に相応…

クルアーンの世界

◆概要クルアーンは聖書ほどに記述がまとまっておらず、天地創世の内容もクルアーンの中に散乱して存在している。それは聖書がモーセの時代から収集され16世紀かけて綴られたのに対し、ムハンマドには四十歳から六十歳までのおよそ二十年間、その時々に天啓が…

ルカ17:21 あなたがたのただ中に

Lk17:20"The kingdom of God does not come with observation;"Lk17:21"nor will they say, 'See here!' or 'See there!' For indeed, the kingdom of God is within you." NKJV[βασιλεία τοῦ θεοῦ ἐντὸς ὑμῶν ἐστιν.] [ἐντὸς]=AV - within 2; 2 1) within, …

ソーター篇から神名に関わるメモ

「ソーター」そのものは民数記5章に由来する、夫を拒絶し(性交を拒み)夫に不貞を疑われる妻の、夫を「避ける」の単語に由来する。しかし、ソーター篇にはこの題目以外の内容も含まれており、ここでは特に「格別な神名」(ハシェム ハメフォラーシュ)に関わることを挙げ…

古代公会議 H.Jedin

"Kleine Konziliengeshichte" Hubert Jedin からのノート ⇒ 以前のメモ最古のシノドスとして知られるのは、第二世紀後半に小アジアで行われたモンタヌス派の諸分派に対処するために開かれた幾つかの会議である。これらと使徒会議とのつながりについては疑問…

ペテロ第一4:6

[εἰς τοῦτο γὰρ καὶ νεκροῖς εὐηγγελίσθη, ἵνα κριθῶσιν μὲν κατὰ ἀνθρώπους σαρκί, ζῶσιν δὲ κατὰ θεὸν πνεύματι.]NA28[εὐηγγελίσθη]動)直アオ受3単 [κριθῶσιν]動)仮アオ受3複 [ζῶσιν δὲ κατὰ θεὸν πνεύματι] For this reason the gospel was preached al…

メギラーからmemo

メギラー篇の補遺 ⇒ミシュナーの構成ミシュナー2の後のゲマラ ラビ エリエゼルは言った「わたしは人々が(捕囚から帰還した時代に、第二神殿の)聖所を建てていたとき、彼らは聖所と神殿のために幕を作ったと聞いた。しかし聖所には、幕の外側に(聖所の壁を…

クレメンスのコリント人への手紙からmemo

クレーメース[Κλήμης] 召す者 伝統的にPhi4:3に登場する人物とされている。使徒ヨハネとほぼ同世代でトラヤヌス治世下で投獄されたとも 写本は1873年テオフィロス・ブリュンニオスによりコンスタンティノープルでディダケーや第二の手紙と共に見出された。第…

カトリック布教の遅れたブリトゥンの事情

第八世紀まで十四日主義者が居たという件ですが中世ブリトゥン島は、多様な色彩を見せるかのようにキリスト教が一色ではありません。 第三世紀のアレラーテ会議にカンタベリーなどブリテンから三人のローマ派司教が参加していたとの記録があり、この時代に島…

ハグ ハ スッコートに込められたもの

聖書中ではハグ ハ スッコートだけでなく『取入れの祭り』(出埃23:16 )『主の祭り』または単に『祭り』とも記された。 ヨセフスはヘブライ人最大の祭りと述べ、プルタルコスは「バッカスの祭典に似る」という。タルムードでの「スッカー篇」は第二巻「モエ…

ユダヤ教徒にとってのタルムード

モリス・アドラー Morris Adler ”The World of the Talmud” 引用とメモと所見 (括弧内は自問) 「タルムードは知恵と思いやりの心を授けてくれる宝庫であり、そこで正しいと認めている事柄を個人的、社会的生活の中でいかに行動的な力に移し変えるかという…

ネヴィイームの語る『シオンを憂う者』

イザヤの語るシオンと再建者 Isa52:1『シオンよ、さめよ、さめよ、力を着よ。聖なる都エルサレムよ、美しい衣を着よ。割礼を受けない者および汚れた者は、もはやあなたのところに、はいることがないからだ。 52:2 捕われたエルサレムよ、あなたの身からちり…

ペテロ第二2:10- 誰に逆らうか

2Pet2:10-11[μάλιστα δὲ τοὺςὀπίσω σαρκὸς ἐν ἐπιθυμίᾳ μιασμοῦ πορευομένους καὶ κυριότητος καταφρονοῦντας. τολμηταὶ αὐθάδεις δόξας οὐ τρέμουσιν βλασφημοῦντες, ὅπου ἄγγελοι ἰσχύϊ καὶ δυνάμει μείζονες ὄντες οὐ φέρουσιν κατ’ αὐτῶν παρὰ κυρίῳ βλά…

「ケリュグマ」の使用例

[κήρυγμα]「ケーリュグマ」用例は追加文を含めると9回Mt12:41 [Ἄνδρες Νινευῖται ἀναστήσονται ἐν τῇ κρίσει μετὰ τῆς γενεᾶς ταύτης καὶ κατακρινοῦσιν αὐτήν, ὅτι μετενόησαν εἰς τὸ κήρυγμα Ἰωνᾶ, καὶ ἰδοὺ πλεῖον Ἰωνᾶ ὧδε.] ニネベの人々が、今の時代の…

幼児のように マルコ10:15

■Mr10:15 [ἀμὴν λέγω ὑμῖν, ὃς ἂν μὴ δέξηται τὴν βασιλείαν τοῦ θεοῦ ὡς παιδίον, οὐ μὴ εἰσέλθῃ εἰς αὐτήν.] よく聞いておくがよい。だれでも幼な子のように神の国を受けいれる者でなければ、そこにはいることは決してできない」。【口語訳】 まことに、あ…

コリント第一2:13

[ἃ καὶ λαλοῦμεν οὐκ ἐν διδακτοῖς ἀνθρωπίνης σοφίας λόγοις ἀλλ’ ἐν διδακτοῖς πνεύματος, πνευματικοῖς πνευματικὰ συγκρίνοντες. ]NA28[πνευματικοῖς] 指示)男複/中 [πνευματικὰ] 形)対中複 [συγκρίνοντες] 分)現能主男1複 解く、説明する、解釈する com…

人間意志の自由 エラスムスとルターの不毛

■エラスムスエラスムスの自由意志の定義 「人間が永遠の救いへと導くような事柄へ自分自身を適応させたり、あるいはそのようなものから身を翻したりし得る人間の意志の力」 ルターの反駁 「永遠の救いへと導くような事柄とは神の言葉と業を意味する。それ以…

義認を求めて奴隷化するキリスト教 メモ18Jul

時代を問わず人は「義認」を求めるものとなってきた。特にキリスト教には「原罪」の概念があるので、「不信仰者は地獄行き」との教理が聖書の字面から誤解され、今日までキリスト教界でほぼ確定化されている。 これを推進するのが、人間に共通する自らの不倫…

エフェソス人書簡について

宛先の「エフェソス」は、主要な写本で欠落(א.B.Cb:P46) 「エフェソス」の語は宛先以外に一度も登場しない。もしエフェソス宛てであれば、知人の名が有りそうなところ、宛先の個人名は一切無い。 但し、エイレナイオス、クレメンスAlxは「ΠΡΟΣ ΕΦΕΣΙΟΥΣ」…

ヒュームの社会契約論批判から

◆「原始契約について」 歴史的な記録を見ても、我々は社会契約による国家設立の実例を知らない。皆で集まって対等な立場で約束して、クラブとかソサイアティとかを作ったように国家を作った、などというエピソードは聞いたことがない。むしろ歴史を振り返る…

コリント第二4:18 見えないもの

[μὴ σκοπούντων ἡμῶν τὰ βλεπόμενα ἀλλὰ τὰ μὴ βλεπόμενα· τὰ γὰρ βλεπόμενα πρόσκαιρα, τὰ δὲ μὴ βλεπόμενα αἰώνια.] βλεπώ ⇒ πρόσκαιροςμὴ βλεπώ ⇒ αἰώνιος [ἀλληγορeω] =allegory to speak allegorically or in a figure Ga4:24「例えの」「象徴の」[παρε…

アリストテレスの語る「思慮」とAI

ニコマコス倫理学Vol.3〜 「思慮」[Βουλευεσθαι]について 「・・人が思慮を巡らすのは、大抵はそうであるとしても、実際にどうなるかは不明であるような事柄、即ち、無限定なものが含まれていることについてである。そこで我々は重大な事柄に関しては、我々…

エフェソス5:14

[πᾶν γὰρ τὸ φανερούμενον φῶς ἐστιν. διὸ λέγει· ἔγειρε, ὁ καθεύδων, καὶ ἀνάστα ἐκ τῶν νεκρῶν, καὶ ἐπιφαύσει σοι ὁ Χριστός.]パウロが何から引用したのか分かっていない。 [命令形+そうすれば+未来形]がヘブライ語的であるとも 浸礼儀式で用いられた断…

ジョン・ロックの教会考察 John Locke's Letter 1685

"A letter concerning toleration" 「ある人々は、場所や名称の古さを誇り、あるいは外に現れた礼拝の華麗さを誇り、他の人は戒律の改革を誇ります。そして誰しも自分たちの信仰の正当性(なぜならだれでも自分は正統派なのですから)を誇ります。しかしこの…

ブリテンとキリスト教

アングロ・サクソン系がブリテンに入るのは五世紀中葉であった それ以前にはケルト人が多くを占めていた。 マームズベリー(William)によると、アリマタヤのヨセフが、サマセットシャーのグランストンベリーにマリアのための礼拝堂を建てたという伝承があっ…

Caspar Schwenckfeld

カスパール・シュヴェンクフェルト(1489/90-1561)⇒Wiki セルヴェトの他に当時カトリックとプロテスタント正統派に反対した「異端者」はいた。スイスとドイツに住んだグリバルディと、スイスとポーランドに住んだジェンティレと、ドイツのシュヴェンクフェ…

古代ギリシア人のハデース

古来ギリシア人は、インド人のように「ハデース」を「彼岸」(εκει)と呼んで、死後の世界の概念を保有していた。(オルフェオス) 但し、死者との意志の疎通は簡単ではなく、これから死んでゆく者に伝言を託す場面が文学に見られる。(ポリュクスネー→プリアモス) 死者の霊…

προθεση

[πρόθεση]Πρόθεση είναι ένα άκλιτο μέρος του λόγου που μπαίνει εμπρός από τα ονόματα ή τα επιρρήματα για να φανερώσει μαζί τους τόπο, χρόνο, αιτία, τρόπο,προέλευση,ποσό κλπ. Από τις προθέσεις επίσης, κάποιες χρησιμεύουν και ως πρώτα συνθετι…

教派紹介として書くと

・神とは全物質、事象またすべて霊の創造者である ・神存在は物質や事象を超え、客観的観察では証明できない ・現在のところ神そのものは信仰の中に存在するが経綸は聖典に確認できる ・神は唯一無二であって三位一体ではない ・すべての人は始祖からの倫理…