Notae ad Quartodecimani

情報や資料のノートの蓄積

キリスト教

ジョン・ロックの教会考察 John Locke's Letter 1685

"A letter concerning toleration" 「ある人々は、場所や名称の古さを誇り、あるいは外に現れた礼拝の華麗さを誇り、他の人は戒律の改革を誇ります。そして誰しも自分たちの信仰の正当性(なぜならだれでも自分は正統派なのですから)を誇ります。しかしこの…

雑記

・イエスが受肉した神であるかどうかを論じる事は不毛な事で、むしろ、キリストが成し遂げた事がどれほど重く、人類に意義深かったかを知るなら、自ずからその答えは明らかとなる。アブラハムがその裔を代表するイサクではないように、神は創造物を代表する…

ものみの塔の思考パターン

まず、法人「ものみの塔聖書冊子協会」と「エホバの証人」と自称する信者たちとの間に直接の、また法的関係はない。 信者のほとんどは「協会」の会員ではない。信者がどの団体に属しているかと言えば、各地で法人化されていれば「会衆」ということになる。 …

聖徒に関する聖句メモ

聖徒[Ἁγιοσ]について 身分 ☆テトス2:14「我々を不法から引き上げ、特別に所有する民に浄める」 ☆ペテ二2:9「選ばれた種族、王なる祭司、聖なる国民」 ☆エフェ1:1「聖なる者らと・・忠実な者らへ」 ☆コロ1:2「聖なる者らと忠実な兄弟らへ」 ☆テサ一1:5「…

過越しの日付に関するユダヤの混乱

こちらの記事では再考を加え2014年での認識として要点を整理しています。⇒ http://d.hatena.ne.jp/Quartodecimani/20141113/1415879848 --------------------------------------------------- まず、聖書そのものに幾らかの曖昧さをみる識者もあり、根拠とし…

Ⅴ24.アジアのエクレシアとの論争

アジアのエピスコポイは彼らの先達に倣うべくその慣習を守るようポリュクラテースの下によく努力を積んだ。 同時に彼はローマのヴィクトルに宛てた書簡の中でその慣習について陳述している。 『我らは、純正な時代に何も付け加えることはしない。アジアの光…

ヴァチカン写本

カトリック教徒によって、教皇庁の奥に鎮座ましますものこそが「本当の聖書」だと聖遺物のように尊崇されている第四世紀頃のものと思われる聖書写本がヴァチカン図書館に厳重保管されています。 Bという略号で表されるこの貴重なギリシア語アンシャル体で筆…

エイレナイオスについて

この初期教父の属する小アジア系のキリスト教徒は注目に値する特徴を持っています。 殊に著名な人物としてエイレナイオス(ca.130-202)を挙げることができます。 彼は小アジアからの移民と共に南フランスのルグドゥヌム市※(現リヨン市)に移ってから、ディア…

ヘーゲル左派の宗教攻撃

啓蒙主義の時代が進むと意気軒昂たるベルリンの青年たちは、メッテルニヒ主導の保守的で時代回帰的なウィーン体制に対抗し、デカルト以来のフランス的啓蒙の精神を称揚した。 それは自我の、自由で、自主的で、自覚的な確信のみを拠り所としようとするもので…