Notae ad Quartodecimani

情報や資料のノートの蓄積

2015-01-01から1年間の記事一覧

ユダヤに関するメモ

・イエスはハヌッカーにエルサレムに上っているjh10:22 ・「世の光」と述べたときにスッコートの四つの燭台が関連していた、それは婦人の中庭の儀式だった ・婦人の中庭は二階席エズラット・ナシーム[עזרת נשים]が敷衍されたものでは1Cor14:34これを差別と呼…

ふたつの70

◆70週 それは、そむきをやめさせ、罪を終わらせ、咎を贖い、永遠の義をもたらし、幻と預言とを確証し、至聖所に油をそそぐためである。①そむきをやめさせ、罪を終わらせ:血統上のイスラエルの悪に向かう傾向を終わらせる。 ②咎を贖い:イスラエルの背きの責…

余白

以下、余白 ・聖書エデン以来の神と人の契約を介する関わりの記録その記述の大半は契約に在った者らに対して書かれている。 「あなたがた」と呼びかけられているからと言って自分に語られたと思うべきでない。その目的は人間を神の子に復帰させ、創造の業を…

ダニエルの70週と安息の補填

◆前提として エレミヤの70年とダニエルの70週の双方に関わる概念に「安息」がある。 イスラエルは聖なる安息を様々な意味に於いて守って来なかった。つまり、安息日、安息年、七年目の解放と免除、ヨベルであり、総じて「安息」を破った罪がエレミヤに糾弾さ…

バビロン捕囚期の年表

もし、ご覧になる方がいらっしゃいましたら このページははてなダイヤリーからの自動移行により改行が乱れて見難いので 以下のリンクから再掲ページを閲覧されますようお勧めします。⇒「バビロン捕囚期の年表 再掲 quartodecimani.hatenablog.com 」 .

エレミヤの70年

エレミヤに託された言葉によれば、第一次捕囚から70年間の捕囚を指しているかのように読めるが、ゼカリヤなどの預言書とエズラなどの諸書を見渡すと単なる捕囚期間を指すわけでないことが明らかになる。 25:8 それゆえ万軍の主はこう仰せられる、あなたがた…

Book of Daniel

①エホヤキムの第三年:三人の友と移されるib ②ネブガドネッツァルの王政の第二年 王の通達と補遺ar ③不明:ドラの野に王の像を立てる 王の通達と補遺ar ④不明(バビロンは整備されダニエルは高い地位):巨木の夢 王の通達と補遺ar ⑦ベルシャッツァルの第一…

Rev7.8

7:14「彼らは大きな患難をとおってきた人たちであって、その衣を小羊の血で洗い、それを白くしたのである。 7:15 それだから彼らは、神の御座の前におり、昼も夜もその聖所で神に仕えているのである。御座にいますかたは、彼らの上に幕屋を張って共に住まわ…

Luk17:22

NA28 [Εἶπεν δὲ πρὸς τοὺς μαθητάς· ἐλεύσονται ἡμέραι ὅτε ἐπιθυμήσετε μίαν τῶν ἡμερῶν τοῦ υἱοῦ τοῦ ἀνθρώπου ἰδεῖν καὶ οὐκ ὄψεσθε.] 【NKJV】Then He said to the disciples, "The days will come when you will desire to see one of the days of the …

誰がアデルフォスと呼ばれたか

. ①使徒10:23「ヨッパの兄弟たち」 ②使徒10:45「割礼を受けた信じる者ら(ピストイ)は」 ①の「兄弟ら」はこの場面ではユダヤ人を指すかイエス派信徒を指すかは厳密には分からない ②では当然ながら彼らがユダヤ教徒であることが分かるが、ペテロと行動を共に…

共通する誤謬

信徒が既に裁きを通過しているかのように請け負う(人集め)聖徒の義務を交換価値として用いる(代償による実感)すべき事を条件化し、都合よく使役する(隷属化)求道する前に目的がある(利益で釣る)自分で聖書を探求しない(また禁ずる)聖書を論じつつ…

ものみの塔の奇跡の業への見方

以下引用文 - ・奇跡的な霊の賜物がなくなったにもかかわらず,現在の会衆にはより完全な知識があり,一層強い信仰や希望や愛を抱く理由があります。 92.7/15「愛の勝った道に付き従う」31p ・大人になった人は子供の考え方や態度や方法を捨て去りました。…

μυστηριον

. PS78:2 [אֶפְתְּחָ֣ה בְמָשָׁ֣ל פִּ֑י אַבִּ֥יעָה חִ֝ידֹ֗ות מִנִּי־קֶֽדֶם] 謎によって私の口を開き、以前の以前の(あるいは「以前の事ども」)を語る LXX [ἀνοίξω ἐν παραβολαῖς τὸ στόμα μου, わたしは例えを以って(口を)開ける φθέγξομαι προβλήματ…

雑記

・イエスが受肉した神であるかどうかを論じる事は不毛な事で、むしろ、キリストが成し遂げた事がどれほど重く、人類に意義深かったかを知るなら、自ずからその答えは明らかとなる。アブラハムがその裔を代表するイサクではないように、神は創造物を代表する…

余白

空文

賜物と愛

.パウロの活躍時期 神殿での祭祀は引き続き行なわれていたが、既に聖霊は降下しており、肉のレヴィによる崇拝の意義は過ぎ去ったものとなっていた。 イエスが語っていた「この山でもエルサレムでもないところで、霊と真理を以って崇拝する時」は到来していた…

キリストと共に復活し生きた

[死んでいたがキリストと共に復活し生きた] これはパウロ書簡だけの特徴ではなかった Joh14:19 わたしが生きるので、あなたがたも生きるからである Joh6:58 このパンを食べる者は、いつまでも生きるであろう 1Pet1:3-4 神は、その豊かなあわれみにより、イ…

ミゲル・セルヴェトとその影響

ミゲル・セルヴェト Miguel Serveto, 1511-1553 ミッシェル・セルヴェ ルターが95か条の提題を発表したときには、北スペインのヴィラヌエヴェ#に住む六歳の少年であった。 地方判事の息子として生まれたが幼くして才を見せていたという。 父は法律の道に進めようとフ…

エホバの証人の信仰分析

◆典型的主張 ”神が行動される時,どうすれば生き残れるか 神は「地を破滅させている者たちを破滅に至らせる」,と聖書に述べられています。(啓示 11:18)これは今の時代に神がふたたび行動されることを確信させるものです。しかし「エホバはご自分を愛する…

モンテスキュー

1689-1755フランス絶対王政を批判し、執筆に20年を費やしたという「法の精紳」で三権分立を説いた。 法とは「事物の本性に由来する必然的な関係」で、三権を分割しない統治形態からは政治的自由は保障されないと説いた。(実は五権分立論にまで至っている) …

主の死

「恥をものともせずに」Heb12:2 「死の苦しみを味わい耐えたので、栄光と冠を与えられた[完了]のを見る」Heb2:9 「死の力を持つ者、すなわち悪魔を、ご自分の死によって滅ぼし、死の恐怖のために一生涯、奴隷となっていた者たちを、解き放つためである。」H…

フォティオスと「図書総覧」

コンスタンティノープルのフォティオス(810-893)PhotiosⅠ マケドニア・ルネソンスの代表者と目される。 俗人であったが、コンスタンティノープルの司教に二度抜擢されている。(858-67/877-86) だが、この件は西方との関係を悪化させるものともなった。 …

ヘレニズムの聖書解釈流行

聖書釈義上のアレクサンドレイア学派はフィロンを先駆とし、クレメンス、オリゲネスに継承されるが、四世紀にこの学派はカッパドキアの教父らに受け継がれている。 ニュッサのグレゴリウスの主要な著書の一冊である『モーセの生涯』に於いて、モーセが律法を…

「今」

[Νυνὶ δὲ μένει πίστις, ἐλπίς, ἀγάπη, ] 「今、そこで残る、信仰、希望、愛」 この「ニュニ」の存在は口語訳、新改訳、新共同訳で無視されているが、NKJVでは"now"と訳出されている。この「今」は何時か? 背景として、当時の神殿祭祀が終わろうとしていた…

新約聖書の書簡分類法提言

以下の分類法ならば文章構造や使用単語以上に著者時期判別で妥当性があると思える ・アデルフォイ型 ローマ コリント第一 ガラテア テサロニケ第一第二 フィリピ ヤコブ ・弱アデルフォイ型 コリント第二 ヘブライ ・アガペトイ型 ペテロ第一第二 ユダ ・テ…

「崇拝」を追う

Luk9:31 οἳ ὀφθέντες ἐν δόξῃ ἔλεγον τὴν ἔξοδον αὐτοῦ, ἣν ἤμελλεν πληροῦν ἐν Ἰερουσαλήμ.直訳 [彼が立ち去ることの栄光について告げる、つまりエルサレムで成就されようとしていたこと] Joh5:28-29 μὴ θαυμάζετε τοῦτο, ὅτι ἔρχεται ὥρα ἐν ᾗ πάντες οἱ ἐ…

使徒らにも隠された事柄

『あなたがたはけっしてその(再来の*)時を知らない』 この句はMt25:13にある。 また、この句は24:45の『忠実な思慮深い僕』についての予告の言葉の結論部分に当たり、その僕も含んで『その時を知らない』ことになる。 この文脈Mt24:9-25:30は、使徒らが時…

「エホバの証人」という矛盾した在り得ない名称

「エホバの証人」とは、広範な戸別伝道や街路での宣伝を通してその雑誌「ものみの塔」と共に見聞きされるキリスト教一派の信者を指す名称である。この「エホバの証人」の由来はイザヤ43:10-12に記された言葉によるものとされている。その句はこのようになっ…

アポカタスタシス

[ἀποκατάστάσις]「万物が改まる」終末時に於ける普遍的救済や変容を説く。 その基礎をAct3:21に置く 『万物の復興(実現)の時期まで天が受け入れておかねばならない』 即ち、天はその時までキリストを受け入れる場となるが、『その時』をもたらす事態が「アポ…

信仰というもの

Heb11:1 Ἔστιν δὲ πίστις ἐλπιζομένων ὑπόστασις, πραγμάτων ἔλεγχος οὐ βλεπομένων.「さて、信仰とは、望んでいる事がらを確信し、まだ見ていない事実を確認することである。」(口語訳) 「信仰は望んでいる事がらを保証し、目に見えないものを確信させるも…