Notae ad Quartodecimani

情報や資料のノートの蓄積

王権確立と支配開始の時

黙示録5:9-10

『あなたは屠られ、あらゆる種族と言葉の違う民、あらゆる民族と国民の中から御自分の血で神のために人々を買い取り、彼らをわたしたちの神に仕える王、また、祭司となさったからです。彼らは地上を統治します』。

 

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第五のラッパによる地に対する第一の災い

底知れぬ古代からの蝗の復活による世人に苦痛を与える蝗害

(第一の災い)

 

第六のラッパによる第二の災い

四人の使いが定められた時にユーフラテスを離れた後

騎兵隊による世の三分の一に対する致死性のある攻撃

(第二の災い)

 

黙示録11章

聖徒らの殉教の後、召天される場面が有り

次いで第七のラッパが吹かれキリストの支配の始まりが宣言され

神が支配を始めたことが賛美される

同時に、諸国民と神の憤りが到来する(地への第三の災い)

死んだ者らが裁かれ、聖なる者と御名を恐れる者らに報いを与える時が到来

 

 

黙示録12章 (時期遡及)

女がアブラハムの裔を生み出し終え、子は直ちに神の許へ

東方のマゴイの攻撃は失敗する

聖徒登場による地に対するキリスト支配の権威の確立

しかし、聖徒は地に居る時期に遡っている

女シオンには聖徒活動中の三年半の保護期間が有る

 

黙示録13章

聖徒攻撃の器としての古代から呼び出される野獣と三年半の活動

聖徒の捕縛、殉教、活動の停止

女シオンへの保護期間の終わり

脱落聖徒らによる背教が偶像化される

 

黙示録14章

十四万四千人がキリストの許に揃う

この者たちの忠節は過去形で語られる

以下の三つの天使の告知は聖徒後の地に対するもの

・第一の天使「神の裁きの時が到来した、神を崇拝せよ」

・第二の天使「大いなるバビロンは倒れた」

・第三の天使「野獣とその像を崇拝する者は永遠の火に渡される」

この時点で聖徒の裁きは完了し、地の裁きの到来が知らされるが

記述は12節以降で聖徒の苦難に遡り、聖なる者らの忍耐が語られ

次いで『今から後、主と結ばれて死ぬ者は幸い』とされる

15節以降は、小麦と葡萄の収穫が聖徒と信徒の集め出しとして描かれる

 

 

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テモテ第二2:11-12

『もしわたしたちが、彼と共に死んだなら、また彼と共に生きるであろう。
 もし耐え忍ぶなら、彼と共に支配者となるであろう』。

ペテロ第一3:6

『あなたがたも、どんなことをも恐れないで善を行えばサラの子となる』。

コリント第一4:8

『あなたがたは我々を別にして既に王として支配を始めたのか?』

ヘブライ2:8

『「万物を彼に服従させて下さった」という以上、服従しないものは何ひとつ残されていないはずである。しかし、今もなお万物が彼に服従している事実を我らは見ていない』。

ペテロ第一1:8

『あなたがたはイエス・キリストを見たことはないけれども愛しており、いま見てはいないけれども信じている』

ヨハネ第一3:2

『彼が現れる時、わたしたちが彼に似るものとなることを知っている。そのまことの御姿を見るからである』

 

黙示録 2:26

『勝利を得る者、わたしの業を最後まで持ち続ける者には、諸国民を支配する権威を授ける』。

 

 

 

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◆王としての支配の開始は、聖徒らが裁かれてキリストの許に集められて以降

 第七のラッパの吹かれた時からであって (11:15)

 地上で『主の晩餐』を行っている間ではない

むしろ『敵中から支配する』擁立場所はシオン

 

◆大娼婦が倒れた後、子羊の婚姻が行われるに際しキリストは支配を開始

 大患難の勃発がバビロンの一日の滅びであり聖徒への復讐の始まり

 

◆王国としての権威を受けるのは、シオンがすべての子らを生み出して以降

 『主の晩餐』を聖徒が行っている状態で王国の権威は存在する (12:10)

 聖徒らの全体が登場した結果、悪魔は天界での立場を失う

 悪魔はシオンを諦め、聖徒攻撃に向かう

 (これはキリストの再臨を要する)

 

◆『今から主と結ばれて死ぬ死人は幸い』の今とは、終末の聖徒の殉教を指す

 祭壇下の魂の願いからすれば復活までに幾らかの期間はある

 (但し、信徒を含む可能性が残るかも知れない)