2019-07-01から1ヶ月間の記事一覧
第四世紀のキリスト教界の動きは目まぐるしく、とても一様には言えない。 各勢力の趨勢を個別に述べるしかない。⇒ 第四世紀年表 この大きなうねりをもたらしたのは、コンスタンティヌスⅠ世であり、そのキリスト教界への介入によって、混乱に拍車をかけられた…
例としてAI制御の信号機の話 これまでの信号機であれば、感知式によって信号が変わることを待つ車両がある場合には、その方向が進行するよう点灯することになる。 もし、これを自己判断、しかも倫理的、恣意的に自ら判断するAIに制御させた場合に、車両が接…
12章は直接的には11章に現れた旧約の先人たちの信仰に倣うことの意義をまとめており、それ以前からのこの書簡全体の送られた目的を成し遂げる点で重い要点を成している。 その主要な目的は、これまで強い迫害を経験していなかった者ら(12:4)に、旧約の苦し…
アレクサンドリア写本には、終わりに「ローマから書かれた」との付記がある。そこでヴィンディッシュはローマあるいはイタリア以外の、多分東方のある地点の人々に宛てられたと考える。 ユダヤ教を基礎にした内容からして、ユダヤ人に宛てられたとする説(シュトラートマン…
原始キリスト教時代の書簡 W.G.Dotyの著作からのノート ヘレニズム期にマケドニアの領土拡大に伴い、文通の重要性と到達距離が増していた。 当時の書簡はしばしば捏造され、届ける者に信頼性が依存していた。配達人はたいていの場合、託された手紙の返事が書…