Notae ad Quartodecimani

情報や資料のノートの蓄積

ダニエルの70週の概要

 

70週の啓示を受けたのはメディア王ダレイオスの(バビロニア支配の)第一年(前539)

そのときダニエルはエレミヤの書から「70年」の予告を知り神殿復興を祈願する

三週後に悪霊に阻まれていたガブリエルが到着し、ダニエルに70週の秘儀を託す。

「70年」と「70週」の共通点は神殿と崇拝の復興にある。

「70年」の開始は神殿破壊であり、「70週」の開始は都市再建の勅令である。

それぞれ、前586年と前455年に相当するとされている。

『アルタクセルクセスの第二十年』Neh2:11-

 

「70週」はメシア到来まで69週があることを告げる。

これは69週が満了する時にメシアが到来すると解する。

ルカは西暦28-9年にバプテストの活動の開始を告げている。

メシアの油注ぎは明らかにその後になる。

 

69週の終わりはメシアの油注ぎであって誕生ではない。

『一日を一年』として483年、455年からすると西暦29年に相当

ヨハネ福音書は年毎の祭りを記載し、イエスの活動期間が3年半であったことを示す。

 

『週の半ばで犠牲と供え物を廃する』

これは69週が終わった後となり、第70週に入っている。

メシアの活動の三年半は、律法契約の終了と『新しい契約』の開始に懸かっている。

第70週の全体がメシアの活動と捉えれば、その半ばで契約を更新している。

残りの三年半について『1週の間、契約を固く保つ』と捉えることができる。

なぜ『固く保つ』と告げたかは、その三年半がメシアの現れの残りに関わる、

 

 

即ち、三年半は『何者もその時を知らない』再臨に残されている契約期間である。

 

北の王の権力崩壊と、不法の者の台頭、神殿建立と宗教対立の解消。

「70週」の全終了によって契約は完了し、イスラエル12部族が天界に揃う。

この段階で『70週』は満了し、混乱の内に「ダニエルの民」への目的は果たされる。

 

但し、三日半の猶予あり、崇拝の復興まではさらに時があり、『七日の間』待つ。

ここで、神殿の落成がある。しかし、崇拝は再興されない。

 

その間に、地上では『七つの怒りの鉢』が注がれる必要がある。

また、聖徒の蝗害の去った後に、騎兵による糾弾がある。

アンチ・キリストによる世界統治とその綻びの果てに訪れる大患難。

メシアの王権の行使が起こる。この世の終わりと『シオン』の保護。

 

その後も世の最終的な状態があり、この世が崩壊し終息する。

崇拝の復興までに期間あり(2300の夕と朝)

この辺りの情報はかなり制限されているらしい。

 

以上のような期間区分をする目だった宗派は存在していないらしい。

 

 

 

quartodecimani.hatenablog.com