Notae ad Quartodecimani

情報や資料のノートの蓄積

2025-01-01から1年間の記事一覧

教会員の質問と誤答

教会員の質問と誤答 ・一番悪い罪とはなんですか これを「裏切り」とするのは幾らか部分的に本質に触れてはいるが、直接には『聖霊に対する冒涜』である。 この罪を指摘する聖句は聖徒に対する契約履行に関する勧告であって、一般信徒の個々の悪行の軽重を判…

イザヤ66:21

Isa66:21 [וְגַם־מֵהֶ֥ם אֶקַּ֛ח לַכֹּהֲנִ֥ים לַלְוִיִּ֖ם אָמַ֥ר יְהוָֽה׃] And I will also take of them for priests and for Levites, saith the LORD. KJV "And I will also take some of them for priests and Levites," says the Lord. NKJV 口語 「…

ダニエルの70週の概要

70週の啓示を受けたのはメディア王ダレイオスの(バビロニア支配の)第一年(前539) そのときダニエルはエレミヤの書から「70年」の予告を知り神殿復興を祈願する 三週後に悪霊に阻まれていたガブリエルが到着し、ダニエルに70週の秘儀を託す。 「70年」と「70…

Daniel 9:27 集の半ばで

ダニエル9:27について、『週の半ば』 おおよそどの翻訳も意味の違いは無いといってよいほどの差に留まるように見えるが 『週の半ばに』とするか『半週の間』とするかで読み手の意識は異なる。 問題は、メシアが犠牲と供え物を廃止させるのが、第69週目のこ…

水のバプテスマの意義

バプテスマの意義は「悔い」にあり、次いでメシア信仰への表明にある。 キリストのバプテスマは「救い」を確約しない。それは聖霊のバプテスマによる。 しかし、聖霊のバプテスマであっても契約の履行が取られることが前提される仮承認である以上、水のバプ…

エリヤの消息

エホラムはエホシャファトの長男であったので、ほかの六人の王子とは別にユダ王国の王権を継承した。治め始めたのは32歳で8年間在位した。歴代第二21章 この時代は、すでにエホシャファト王の存命中、アハブと共にモアブと戦争を構えたときには、既に預言者…

聖霊のバプテスマの実相

バプテスマの意義は「悔い」にあり、次いでメシア信仰への表明にある。 キリストのバプテスマは「救い」を確約しない。 それは聖霊のバプテスマであっても同じである以上、水のバプテスマに救いの確約なない。また、それは「献身」も意味しない。それは聖霊…

エレミヤ25:31 『神と人の論争』

Jer25:31 ☜ בָּ֤א שָׁאוֹן֙ עַד־קְצֵ֣ה הָאָ֔רֶץ כִּ֣י רִ֤יב לַֽיהוָה֙ בַּגּוֹיִ֔ם נִשְׁפָּ֥ט ה֖וּא לְכָל־בָּשָׂ֑ר הָרְשָׁעִ֛ים נְתָנָ֥ם לַחֶ֖רֶב נְאֻם־יְהוָֽה׃ ס [רִ֤יב]=quarrel dispute fight 用例 Isa50:8 [יָרִ֥יב] 「誰がわたしと争い得るか」…

「携挙」という誤解

◆携挙とは何か テサロニケの句から、信者(教会)がキリストに迎えられて天に挙げられると信じること。 <この句の言葉の表層にのぼせたために自分に益が望むと思い込んだところから始まったらしい> あの五旬節以降に信者になった者は「教会」の一員であると…

イスラエルを集める

イスラエルという創造される民を集める Ezk20:41 わたしがあなたがたをもろもろの民の中から導き出し、かつてあなたがたを散らした国々から集める時、こうばしいかおりとして、あなたがたを喜んで受けいれる。そしてわたしは異邦人の前で、あなたがたの中に…

雑記録25-5

・人が虚無から逃れる道は、「自分の生に目的を見出すこと」とすれば、それは自己完結になり、個人の目的の達成に留まる以上、自己満足はあっても、やはり虚無のままである。たとえそれを神に与えられた目的と主張しても、その確証はないままで、自分の中の…

第四世紀 ローマ帝国のキリスト教

ニケーアの裁定を後悔した大帝 コンスタンティヌス大帝の時代、教会内部の争いはニカイア会議で終わらず、ニカイア信条の定式化は反アリウス派の教会関係者の間でも論争の的となった。コンスタンティヌスは寛容を訴えながらも、自分が間違った側に立ってしま…

「闇の支配」 ルカ22:53

・『闇の権威』 Lk22:53『今はあなたがたの時、また、やみの支配の時である』 καθ’ ἡμέραν ὄντος μου μεθ’ ὑμῶν ἐν τῷ ἱερῷ οὐκ ἐξετείνατε τὰς χεῖρας ἐπ’ ἐμέ, ἀλλ’ αὕτη ἐστὶν ὑμῶν ἡ ὥρα καὶ ἡ ἐξουσία τοῦ σκότους. [ἐξουσία] エクソーシア fs 権威・主権 …

背教と携挙

2The2:1『参集』[ἐπισυναγωγῆς]「名)属女単 集められること、集会、一緒の集まり」 「パルーシアとエピシュナゴーゲースについて」 Mk13:27[καὶ τότε ἀποστελεῖ τοὺς ἀγγέλους καὶ ἐπισυνάξει τοὺς ἐκλεκτοὺς [αὐτοῦ] ἐκ τῶν τεσσάρων ἀνέμων ἀπ’ ἄκρου γῆς ἕ…

「この世」はイエスを見る

『子らよ、わたしはまだ暫くあなたがたと共に居る。あなたがたはわたしを捜すだろうが、既にユダヤ人らに言ったとおり、今あなたがたにも言う、「あなたがたはわたしの行く所に来ることができない」』。ヨハネ13:33 もうしばらくしたら、世はもはやわたしを…

雑記録25-3

・苦衷の人生への対処としての宗教 苦難に遭うと「どうすればよいか」と考えるのは自然な反応ではある。 そこで「上なるもの」に対しての自分の振る舞いを問うことになる。 それは言動への規制であったり、善悪基準に従うことであったりする。 その方法論に…

ヤコブ5:4 「万軍の主」

見よ、あなたがたが労働者たちに畑の刈入れをさせながら、支払わずにいる賃銀が、叫んでいる。そして、刈入れをした人たちの叫び声が、すでに万軍の主の耳に達している。 ἰδοὺ ὁ μισθὸς τῶν ἐργατῶν τῶν ἀμησάντων τὰς χώρας ὑμῶν ὁ ἀπεστερημένος ἀφ’ ὑμῶν …

詩篇139:16 [すべての日々」とは

「 גָּלְמִ֤י ׀ רָ֘א֤וּ עֵינֶ֗יךָ וְעַֽל־סִפְרְךָ֮ כֻּלָּ֪ם יִכָּ֫תֵ֥בוּ יָמִ֥ים יֻצָּ֑רוּ וְלֹ֖א אֶחָ֣ד בָּהֶֽם׃ 【BHS】 all Your book and in Your eyes saw My [substance being] yet unformed of them one when [as yet there were] not/ fashion…

諸教会での聖徒理解

新教と旧教での聖徒とは 改革派教会以降のプロテスタントは正教会・東方諸教会・カトリック教会などにある聖人崇敬を否定し、すべてのクリスチャンが聖徒であるとする。 また地上にいるキリスト者についても用いられる語であり、天に召されたキリスト者に限…

「七つの時」

ネブカドネッツァルに臨んだ「七つの時」 「七つの時」そのものへの考察 ◆概要と黙示録等との関連についての前記事 ⇒ 「ネブカドネッツァルと七つの時」 ◆当該考慮箇所 4:10 わたしが床にあって見た脳中の幻はこれである。わたしが見たのに、地の中央に一本…

ガブリエルの伝えた「七十週」

「70週」の目的は、 ・都市エルサレムの再建について Dan7:25 וְתֵדַ֨ע וְתַשְׂכֵּ֜ל מִן־מֹצָ֣א דָבָ֗ר לְהָשִׁיב֙ וְלִבְנ֤וֹת יְרֽוּשָׁלִַ֨ם֙ עַד־מָשִׁ֣יחַ נָגִ֔יד שָׁבֻעִ֖ים שִׁבְעָ֑ה וְשָׁבֻעִ֞ים שִׁשִּׁ֣ים וּשְׁנַ֗יִם תָּשׁוּב֙ וְנִבְנְתָה֙ …

雑記録25-1

・「救われたいなら信じろ」というロジックは信仰の本質を否定している 信仰によって神が自らを見出されるように図られたのであれば、問われるのは自由な意思であり、本人の内面である。従って、救われるために信仰や強制されるのはそもそも矛盾している。 …

マタイ11:12 天の王国は襲われている

天の王国は力ずくで襲われている マタイ11:12 「 11:7 彼らが帰ってしまうと、イエスはヨハネのことを群衆に語りはじめられた、「あなたがたは、何を見に荒野に出てきたのか。風に揺らぐ葦であるか。 11:8 では、何を見に出てきたのか。柔らかい着物をまと…

マタイ23:39 メシア殺害者がメシアを讃えるか

『汝らが「YHWHの名によって来たる者は祝されよ」と言う時に至る迄、これより後、我に見まゆること無き也』。Mat 23:39 この祭司長派へのキリストの発言の意味を解析する このマタイの句は終末に向けた遠謀であり、神に背を向ける者らを偽キリストに糾合する…

聖徒の偉大さ

詩篇16:2-4『 私は、【主】に申し上げました。「あなたこそ、私の主。私の幸いは、あなたのほかにはありません。」 16:3 地にある聖徒たちには威厳があり、私の喜びはすべて、彼らの中にあります。 16:4 ほかの神へ走った者の痛みは増し加わりましょう。私…

終末預言の二つの戦争

キリストの終末預言と黙示録の四騎士との違い 結論として、キリストの終末預言の冒頭の項目から黙示録の四騎士の災厄を関連付けるのは間違っている。 (マタイ24:5-10) 『24:5多くの者がわたしの名を名乗って現れ、自分がキリストだと言っては、多くの人を惑…

「世の基」と支配

支配について 「世の基」 「世」 ジェームズ王欽定訳はコスモスだけでなく、ギリシャ語の他の三つの言葉(ゲー、アイオーン、オイクーメネー)を訳すときにも、幾つかの箇所で「世」を用いており、ヘブライ語の五つの異なった言葉(エレツ、ヘデル、ヘレド、…