Notae ad Quartodecimani

情報や資料のノートの蓄積

2012-05-01から1ヶ月間の記事一覧

回復の預言8

予備頁

回復の預言7

回復に関わる12預言書からゼパニヤはエレミヤの一世代前に在ってヨシヤ王の時代からその子らの愚昧な支配の時代に後のユダの荒廃を予告する激しい預言を伝えている。 その激烈な破滅の言葉は、当時のユダヤに成就する規模を遥かに超えており、人類世界の終局…

回復の預言6

十二預言書からの「回復の預言」ミカ書 ミカはユダに属するシェフェラのモシェレト出身。前8世紀770-717年の預言期間。イザヤやホセアにやや遅れながらもほぼ同時代とも言える。イザヤの有名な第2章の句はミカ書中第4章で共通しており、共に「回復」を宣する…

回復の預言4

エレミヤ書に含まれる「回復の預言」を折々に書き出してゆく。ベニヤミンに属するアナトテの祭司エレミヤは、ヨシア王の第十三年から神YHWHの託宣を預かる身となった。彼は当時若かったので預言を授かることに躊躇を感じたが、YHWHは彼を強め後ろ盾…

回復の預言5

エゼキエルは第一次捕囚の中にあって神の霊を受け、民族の直面する災いの意味を流刑囚に知らせる役割を負った。糾弾と災いに続く災いを描き出すその預言は全体として重苦しく陰鬱な調子が続くが、苦悩の波頭を越えてゆくと、遂に輝かしい神の崇拝の幻視に至…

回復の預言3

イザヤ書は終わりに向かって高揚の度合いをますます上げる。その内容はけっして第二神殿期のいずれにも当てはまらないほど栄光に満ちている。 そこでは子らに恵まれるシオンの姿を超え更なる将来を描き出す。 - Isa Chap,60-66 & others 60章の全体 女よ起き…

回復の預言2

前頁からの続きだが、「回復」に関する預言はイザヤ書だけでも相当数に上る。ときおり第三者の発言が入るところは神妙である。これらのすべてがバビロン捕囚の回復で成就したとは到底思えない。請け戻される民の「聖性」は極めて高く、語られた内容そのもの…

回復の預言1

預言者たちの「回復の預言」は本来バビロン捕囚後の事態に関わるものであった しかし、その過去事実に収まらない内容が多いことも拭いがたい。 これらの預言は二千五百年を経ていまだユダヤに起こってはおらず、なお将来の成就を待っている。 その言葉の量は…