Notae ad Quartodecimani

情報や資料のノートの蓄積

回復の預言3

イザヤ書は終わりに向かって高揚の度合いをますます上げる。その内容はけっして第二神殿期のいずれにも当てはまらないほど栄光に満ちている。
そこでは子らに恵まれるシオンの姿を超え更なる将来を描き出す。



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Isa Chap,60-66 & others


60章の全体
女よ起きよ!光を放て!・・暗きは地を覆い、濃い暗闇が諸国民に降る。しかし、お前の上にはYHWHが輝き出る。


61章の大半は第三者である「神の僕」の発言となっている。
主なるYHWHの霊がわたしの上にある。神はわたしを遣わして、心の砕かれた者を包み、奴隷に自由を、囚人の目を開く。
・・シオンを悲しむ者らを割り当て灰に換え飾りを、悲嘆に換えて歓喜の油を、落胆の霊に換え賛美の外衣を与える。


62章も2節以降最後までが「回復」に関わる預言となっているが、この章はシオンとその子らとの関係への洞察に満ちている。

「女よ!諸国の民は必ずあなたの義を、諸王はあなたの栄光を見るであろう。あなたはYHWHが定める新しい名で呼ばれる。・・もはや見捨てられ果てた女とは呼ばれず、あなたの地も荒廃したとは言われない。・・あなたの子らはあなたを妻として所有する。あなたの神は花婿が花嫁に抱く歓喜をもってあなたを歓喜する。エルサレムよ!あなたの城壁の上にわたしは見張りたちを置いた。・・彼らが黙っていてはいけない。・・神が固く定められるまで、エルサレムの地を賛美として置かれるまで、沈黙してはいけない。」「あなたがたは出よ!門を通って出よ!民の道を整えよ。土を盛り上げて街道を造れ。石を取り除き、諸国民のために旗印を掲げよ!」・・「あなたがたはシオンの娘に向かって言え。見よ!あなたの救いは来ると。・・そして人々は彼らを聖なる民、YHWHによって買い戻された者と呼ぶであろう。あなた自身も尋ね求められる者、打ち捨てられることのない都市と呼ばれる」。


63章の大半は処罰されるユダヤについて述べている。
しかし、1-6は黙示録14:18-との関連を連想させるものではある。


64:1-・・あなた(神)のゆえに山々が震い動いたなら、あなたに敵対する者たちにあなたの御名を知らせることになり、諸国民が動揺するものを・・(ハガイ2:6.7)


65:9-わたしはヤコヴから子孫を、ユダから山々の相続人を出す。わたしの選んだ者たちは必ずそこを所有し、わたしの僕たちがそこに住む。
13-わたしの僕らは食らうがお前たちは飢える。わたしの僕らは飲むがお前たちは渇く。わたしの僕は喜び叫ぶがお前たちは泣き喚く。
15-YHWHはお前たちを死に至らせるが、ご自分の僕たちを別の名で呼ばれる。

16-地にあって自らを祝福する者は信仰の神によって自らを祝福し、地で誓いの言葉を述べる者は信仰の神によって誓う。。(Gen18:18/22:18)以前の苦難は忘れられ、わたしの目から覆い隠される

17-今、わたしは新しい天と新しい地を創造している。以前のことは思い出されることなく、心にも登らない。あなたがたはわたしの創造しているものを永久に喜べ、いまわたしはエルサレムを喜びのいわれ、その民を歓喜の理由として創造しているからである。わたしはエルサレムを喜びとし、わたしの民に歓喜する。(Rev21:1-)


66:7-9彼女は陣痛の起こる前に子を産んだ。産みの苦しみの始まる前に男子を出産した。だれがこのような事を聞いただろうか?
地は一日のうちに陣痛と共に生み出されれだろうか?また民が一日のうちに生み出されるだろうか?シオンには陣痛があり、子らの出産があったのである!
わたしは出産を生じさせながら閉じるだろうか?(Rev12:1-)

66:10-エルサレムを愛する者たちよ!彼女を共に喜び楽しめ!彼女のことを悲しみ嘆く者たちよ!彼女と共に歓喜せよ!
あなたがたは慰めの乳房から飲み、必ず満ち足りる。
「今、わたしは平和を川のように、諸国民の栄光を奔流のように彼女に注ぎだす。そして、あなたがたは必ず乳を飲む、わき腹に抱えられて運ばれ、膝の上で愛撫されるであろう。母親に愛撫されるように、あなたがたはエルサレムについて慰められるであろう」。
YHWHのみ手は僕たちには知らされるが、神はその敵供を糾弾される。

66:16YHWH自身が火のようにその論争を取り上げる。その剣をもってすべての肉なる者を打つ、YHWHに打ち殺される者は多くに上る。

66:18-20わたしはあらゆる国民と国語を集めるために来る。彼らは必ず来て、わたしの栄光を見ることになる。
そして、わたしは彼らの間に印を置き、逃れた者たちの内からある者らを諸国民の下に遣わす。・・それらはわたしについての知らせを聞いたことも、わたしの栄光を見たこともない者たちである。彼らは必ず、諸国民の中でわたしの栄光について告げ知らせることになるであろう。
そして、彼らはあらゆる国民の中からあなたがたの兄弟を皆YHWHへの捧げものとして、馬、兵車、天蓋車、らば、速足のラクダに乗せて、わたしの聖なる山エルサレムに連れてくる。イスラエルの子らが清い器に供え物を入れてYHWHの家に携え来るように。

66:21そしてわたしは、彼らの中からもある者を祭司として、レヴィ人として採るであろう。とYHWHは言われる。

66:22-24わたしの創造している新しい天と新しい地がわたしの前に在るように、あなたがたとあなたがたの子孫の名は立ち続ける。
新月かた新月安息日から安息日へとすべての肉なる者がわたしの前で身を屈めるために入ってくる。
そして、彼らは実際に出てゆき、わたしに対して違犯を犯した者たちの死骸を眺めるであろう。それらに着いたうじは死なず、その火は消されず、すべての者らに嫌悪を起こさせる。

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以上が「慰めよ」(ナハムー)以降の「回復」に関わる部分
その以前の部分にも「回復」を知らせる言葉が存在しているので、それは以下に書き出してゆく。


1:24-31 このゆえに、主、万軍の主、イスラエルの全能者は言われる、「ああ、わたしはわが敵にむかって憤りをもらし、わがあだにむかって恨みをはらす。わたしはまた、わが手をあなたに向け、あなたのかすを灰汁で溶かすように溶かし去り、あなたの混ざり物をすべて取り除く。
こうして、あなたのさばきびとをもとのとおりに、あなたの議官を初めのとおりに回復する。その後あなたは正義の都、忠信の町ととなえられる」。
シオンは公平をもってあがなわれ、そのうちの悔い改める者は、正義をもってあがなわれる。しかし、そむく者と罪びととは共に滅ぼされ、主を捨てる者は滅びうせる。
 あなたがたは、みずから喜んだかしの木によって、はずかしめを受け、みずから選んだ園によって、恥じ赤らむ。あなたがたは葉の枯れるかしの木のように、水のない園のようになり、強い者も麻くずのように、そのわざは火花のようになり、その二つのものは共に燃えて、それを消す者はない。



35:1-9 全体
 荒野と水のない地域とは歓喜し、砂漠平原は喜びに満ちサフランのように花を咲かせる。それは必ず花を咲かせ、喜びと喜びの叫び声とをもって真実に喜びあふれる。レバノンの栄光、カルメルとシャロンの光輝が必ずそれに与えられる。エホバの栄光、わたしたちの神の光輝を見る者たちがいるであろう。

あなた方は弱い手を強くし、よろけるひざをしっかりさせよ。心に思い煩いのある者たちに言え、「強くあれ。恐れてはならない。見よ、あなた方の神はまさに復しゅうをもって神は実に返報をもって来られる。神ご自身が来てあなた方を救ってくださる」と。
その時盲人の目は開かれ、耳の聞こえない者の耳も開けられる。その時足のなえた者は雄鹿のように登って行き、口のきけない者の舌はうれしさの余り叫びを上げる。荒野に水が、砂漠平原に奔流が噴き出るからである。そして熱で渇き切った地は葦の茂る池となり、渇いた地は水の泉となるからである。ジャッカルの住まい、休み場には、葦やパピルスの植物と共に青草があるであろう。
そして、そこには必ず街道が、道が生じ、それは“神聖の道”と呼ばれるであろう。清くない者がそこを通って行くことはない。そして、それは道を行く者のためのものであり、愚かな者がうろつくことはない。ライオンもそこにはいない。飽くことを知らない野獣もそこに上って来ることはない。どれもそこには見いだされない。買い戻された者たちは必ず歩く。そして、YHWHによって請け戻された者たちが帰って来て、歓呼の声を上げつつ必ずシオンに来るであろう。定めのない時まで続く歓びが彼らの頭の上にあるであろう。彼らは歓喜と歓びを得、悲嘆と溜め息は必ず逃げ去るのである。(以下、セナケリブの脅迫の場面が続く)


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