Notae ad Quartodecimani

情報や資料のノートの蓄積

「携挙」という誤解

◆携挙とは何か テサロニケの句から、信者(教会)がキリストに迎えられて天に挙げられると信じること。 <この句の言葉の表層にのぼせたために自分に益が望むと思い込んだところから始まったらしい> あの五旬節以降に信者になった者は「教会」の一員であると…

イスラエルを集める

イスラエルという創造される民を集める Ezk20:41 わたしがあなたがたをもろもろの民の中から導き出し、かつてあなたがたを散らした国々から集める時、こうばしいかおりとして、あなたがたを喜んで受けいれる。そしてわたしは異邦人の前で、あなたがたの中に…

雑記録25-5

・知識で判断する人は、神に裁かれる エマオに向かう途上に在った二人の心は燃えた しかし、それが彼らの裁きを左右するわけではない パウロでさえ「前にあるものに手を伸ばす」という。 神の経綸に触れた感動や興奮が意味を成すかは、その心の奥底に眠るも…

第四世紀 ローマ帝国のキリスト教

ニケーアの裁定を後悔した大帝 コンスタンティヌス大帝の時代、教会内部の争いはニカイア会議で終わらず、ニカイア信条の定式化は反アリウス派の教会関係者の間でも論争の的となった。コンスタンティヌスは寛容を訴えながらも、自分が間違った側に立ってしま…

「闇の支配」 ルカ22:53

・『闇の権威』 Lk22:53『今はあなたがたの時、また、やみの支配の時である』 καθ’ ἡμέραν ὄντος μου μεθ’ ὑμῶν ἐν τῷ ἱερῷ οὐκ ἐξετείνατε τὰς χεῖρας ἐπ’ ἐμέ, ἀλλ’ αὕτη ἐστὶν ὑμῶν ἡ ὥρα καὶ ἡ ἐξουσία τοῦ σκότους. [ἐξουσία] エクソーシア fs 権威・主権 …

背教と携挙

2The2:1『参集』[ἐπισυναγωγῆς]「名)属女単 集められること、集会、一緒の集まり」 「パルーシアとエピシュナゴーゲースについて」 Mk13:27[καὶ τότε ἀποστελεῖ τοὺς ἀγγέλους καὶ ἐπισυνάξει τοὺς ἐκλεκτοὺς [αὐτοῦ] ἐκ τῶν τεσσάρων ἀνέμων ἀπ’ ἄκρου γῆς ἕ…

「この世」はイエスを見る

『子らよ、わたしはまだ暫くあなたがたと共に居る。あなたがたはわたしを捜すだろうが、既にユダヤ人らに言ったとおり、今あなたがたにも言う、「あなたがたはわたしの行く所に来ることができない」』。ヨハネ13:33 もうしばらくしたら、世はもはやわたしを…

雑記録25-3

・苦衷の人生への対処としての宗教 苦難に遭うと「どうすればよいか」と考えるのは自然な反応ではある。 そこで「上なるもの」に対しての自分の振る舞いを問うことになる。 それは言動への規制であったり、善悪基準に従うことであったりする。 その方法論に…

ヤコブ5:4 「万軍の主」

見よ、あなたがたが労働者たちに畑の刈入れをさせながら、支払わずにいる賃銀が、叫んでいる。そして、刈入れをした人たちの叫び声が、すでに万軍の主の耳に達している。 ἰδοὺ ὁ μισθὸς τῶν ἐργατῶν τῶν ἀμησάντων τὰς χώρας ὑμῶν ὁ ἀπεστερημένος ἀφ’ ὑμῶν …

詩篇139:16 [すべての日々」とは

「 גָּלְמִ֤י ׀ רָ֘א֤וּ עֵינֶ֗יךָ וְעַֽל־סִפְרְךָ֮ כֻּלָּ֪ם יִכָּ֫תֵ֥בוּ יָמִ֥ים יֻצָּ֑רוּ וְלֹ֖א אֶחָ֣ד בָּהֶֽם׃ 【BHS】 all Your book and in Your eyes saw My [substance being] yet unformed of them one when [as yet there were] not/ fashion…

諸教会での聖徒理解

新教と旧教での聖徒とは 改革派教会以降のプロテスタントは正教会・東方諸教会・カトリック教会などにある聖人崇敬を否定し、すべてのクリスチャンが聖徒であるとする。 また地上にいるキリスト者についても用いられる語であり、天に召されたキリスト者に限…

「七つの時」

ネブカドネッツァルに臨んだ「七つの時」 「七つの時」そのものへの考察 ◆概要と黙示録等との関連についての前記事 ⇒ 「ネブカドネッツァルと七つの時」 ◆当該考慮箇所 4:10 わたしが床にあって見た脳中の幻はこれである。わたしが見たのに、地の中央に一本…

ガブリエルの伝えた「七十週」

「70週」の目的は、 ・都市エルサレムの再建について Dan7:25 וְתֵדַ֨ע וְתַשְׂכֵּ֜ל מִן־מֹצָ֣א דָבָ֗ר לְהָשִׁיב֙ וְלִבְנ֤וֹת יְרֽוּשָׁלִַ֨ם֙ עַד־מָשִׁ֣יחַ נָגִ֔יד שָׁבֻעִ֖ים שִׁבְעָ֑ה וְשָׁבֻעִ֞ים שִׁשִּׁ֣ים וּשְׁנַ֗יִם תָּשׁוּב֙ וְנִבְנְתָה֙ …

雑記録25-1

・「救われたいなら信じろ」というロジックは信仰の本質を否定している 信仰によって神が自らを見出されるように図られたのであれば、問われるのは自由な意思であり、本人の内面である。従って、救われるために信仰や強制されるのはそもそも矛盾している。 …

マタイ11:12 天の王国は襲われている

天の王国は力ずくで襲われている マタイ11:12 「 11:7 彼らが帰ってしまうと、イエスはヨハネのことを群衆に語りはじめられた、「あなたがたは、何を見に荒野に出てきたのか。風に揺らぐ葦であるか。 11:8 では、何を見に出てきたのか。柔らかい着物をまと…

マタイ23:39 メシア殺害者がメシアを讃えるか

『汝らが「YHWHの名によって来たる者は祝されよ」と言う時に至る迄、これより後、我に見まゆること無き也』。Mat 23:39 この祭司長派へのキリストの発言の意味を解析する このマタイの句は終末に向けた遠謀であり、神に背を向ける者らを偽キリストに糾合する…

聖徒の偉大さ

詩篇16:2-4『 私は、【主】に申し上げました。「あなたこそ、私の主。私の幸いは、あなたのほかにはありません。」 16:3 地にある聖徒たちには威厳があり、私の喜びはすべて、彼らの中にあります。 16:4 ほかの神へ走った者の痛みは増し加わりましょう。私…

終末預言の二つの戦争

キリストの終末預言と黙示録の四騎士との違い 結論として、キリストの終末預言の冒頭の項目から黙示録の四騎士の災厄を関連付けるのは間違っている。 (マタイ24:5-10) 『24:5多くの者がわたしの名を名乗って現れ、自分がキリストだと言っては、多くの人を惑…

「世の基」と支配

支配について 「世の基」 「世」 ジェームズ王欽定訳はコスモスだけでなく、ギリシャ語の他の三つの言葉(ゲー、アイオーン、オイクーメネー)を訳すときにも、幾つかの箇所で「世」を用いており、ヘブライ語の五つの異なった言葉(エレツ、ヘデル、ヘレド、…

雑記24-12

・ヨハネのバプテスマは、律法への降伏を意味し、キリストの贖いを受け入れるための心をイスラエルに開くものとなった。それだけ律法契約から新しい契約への変化の度合いが大きかったと言える。 そこで異邦人で契約に入って来る者にヨハネのバプテスマは不必…

約束の地の所有権について

約束の地の所有権について 『 もしわたしがあなたがたに命じるこのすべての命令をよく守って行い、あなたがたの神、YHWHを愛し、そのすべての道に歩み、主につき従うならば、主はこの国々の民を皆、あなたがたの前から追い払われ、あなたがたはあなたがたよ…

使徒時代年表 (未完成)

パウロはマケドニアからアカイアに逃走アテナイ到着 クラウディウス帝によるユダヤ人のローマ市からの追放 コリントス到着 (アキュラ夫妻に会い、テモテらと合流) コリントス滞在1年半 (フィリッポイからの資金援助・ガッリオーの裁定51-52年)* エフェソス滞…

ダニエル書のアラム語とヘブライ語の件

ダニエル書の獣に関する預言の意味 ダニエル書の第七章と第八章には、彼が見た啓示を込めた幻が描かれており、第七章では次々に現れる四種の獣が列挙されており、第八章ではそれとは別に羊と山羊の争いが描写されている。 これらの記述は、イスラエルとユダ…

雑記録24-10

ヨハネ19:11 イエスは答えられた。「神から与えられていなければ、わたしに対して何の権限もないはずだ。だから、わたしをあなたに引き渡した者の罪はもっと重い。」【共同訳】 イエスは答えられた、「あなたは、上から賜わるのでなければ、わたしに対して…

誰も働くことのできない夜 光と闇

中心となる論題 『誰も働くことのできない夜が来る』 出典 Joh9:4 the night is coming when no one can work. 【NKJV】 夜が来る。すると、だれも働けなくなる。【口語訳】 だれも働くことのできない夜が来る。【新共同訳】 だれも働くことのできない夜が来…

バプテスマについて

もとより浸礼は聖霊降下への備えとなっていた。 但し、ヨハネの浸礼には律法契約への悔いの意味はあっても、新しい契約に向かわせるものではなかった。 キリストによる浸礼は、新しい契約が取り結ばれることを先取りして聖霊降下の以前から始められていた。 …

聖徒の受難の予型

聖徒の受難の予型と対型 ・約束の地から逃避するヤコブ ・エジプトに売られるヨセフ ・子らの死を嘆くラケル ・三年半の旱魃の間のエリヤ ・アッシリアに破られるラキシュ ・メギドで敗れリモンで悲しまれるヨシヤ王 ・「嘆きの詩編」 PS22:8 「神に助け出…

エゼキエル神殿に関する異様な文言

関連⇒「エゼキエル40章以降」 ⇒「エゼキエル書の構造」 前572年に与えられた第40章以降の最後の啓示に含まれる異様な文言 あなたをここに携えて来たのは、これをあなたに示すためである。あなたの見ることを、ことごとくイスラエルの家に告げよ 40:4 彼らは…

ソドムまたエジプトの都市 黙示録11:13

殺される二人の預言者 霊的に言ってソドムまたエジプト 七千の名が消され 大地震で十分の一が倒れる都市 雲に乗って天に昇っていった 二人の預言者は殺され、その遺骸は霊的に言ってソドムまたエジプトと呼ばれる大都会の通りに晒された。彼らの主もまたこの…

雑記24-4

・Luk18:8 λέγω ὑμῖν ὅτι ποιήσει τὴν ἐκδίκησιν αὐτῶν ἐν τάχει. πλὴν ὁ υἱὸς τοῦ ἀνθρώπου ἐλθὼν ἆρα εὑρήσει τὴν πίστιν ἐπὶ τῆς γῆς; 上の句 [λέγω ὑμῖν ὅτι ποιήσει τὴν ἐκδίκησιν αὐτῶν ἐν τάχει] 「聖徒の祈りに対して神は速やかに反応し彼らを擁護さ…