Notae ad Quartodecimani

情報や資料のノートの蓄積

2019-05-01から1ヶ月間の記事一覧

ダニエル書第10-11章 ハンマーの解釈

この頁では Raymond Hammer の解説をノートする LF cf⇒ フランシスコ会 <しかし、すべての内容に同意できるわけではない> ダニエル書がネイヴィームに含まれなかった理由は、この書が前200年頃まで知られていなかったのではないかとされる。外典のベン・…

ミシュナの構成

ミシュナの構成 六大区分 1.ゼライーム「種」 2.モエッド「祭事」 3.ナシーム「女」 4.ネズキーン「損害」 5.コダシーム「聖事」 6.トホロート「清め」 出展-Wikipedia-◆ זרעים (ゼライーム Zeraim) - 11編構成。祈りと祝福・什一税・農業に関する法を扱う。…

捕囚期年表(再掲)

-LF- まず時代感覚としては ヒゼキヤ 前740-687 に対して キュロス 前600-529 イザヤの預言から180年ほど ------------- <627>アッシュール・バニパル没 <625>ナボポラッサルがバビロン王を宣言 <616>バビロニアはメディアと同盟しアッシリアに対抗する <612…

終末に現れる者らの表象と角色

・反キリスト [ 'αντίχριστος ] 出;ヨハネ第一×4、『イエスと父を否むもの』『来るであろうとあなたがたが聞いていた』『今でも多くの反キリストがいる』 ヨハネ第二×1『キリストが肉体で来たことを告白しないもの』⇒仮現説のグノーシス派 Mt24:11「偽キリ…

テモテへの書簡へのメモ

・1Tim1:20ヒュメナイオスとアレクサンドロスをパウロは『サタンに渡した』の『渡した』[παρέδωκα]には「送り出す」「諦める」の意があり、積極的な除名を行ったというには根拠は薄い。また同5:15には『現に一部(の寡婦ら)はサタンの後を追って逸れた(εκτρέ…

ダニエル書第11章 フランシスコ会の解釈

ダニエル書第11章を中心に探る 天使の現れはキュロスの第三年(前535)で最後の啓示 (祭祀復興まで20年) この天使はメディア王ダレイオスの第一年から、その王権の護持者となっていた。『なお三人の王がペルシアの為に立つ』というのは、第四の王がギリシアを…

エフェソス3:15 名を受けるとは

天上にあり地上にあって「父」と呼ばれているあらゆるものの源なる父に祈る。【口語】 御父から、天と地にあるすべての家族がその名を与えられています。【新共同】 天上と地上で家族と呼ばれるすべてのものの名の元である父の前に祈ります。【新改訳3】 -こ…

使徒言行録に関するメモ 19.5

パウロの回心後について、ルカは『基礎が固まり』[οικοδομου μενη]と描写したが、直訳すれば「築き上げられた」 となると これは妨げられることのない成長期に入ったというべきでは <しかし、これを以って教理でのキリスト教の確立とは言えない、ただパウロ…