Notae ad Quartodecimani

情報や資料のノートの蓄積

意見

ユダヤ教徒にとってのタルムード

モリス・アドラー Morris Adler ”The World of the Talmud” 引用とメモと所見 (括弧内は自問) 「タルムードは知恵と思いやりの心を授けてくれる宝庫であり、そこで正しいと認めている事柄を個人的、社会的生活の中でいかに行動的な力に移し変えるかという…

アリストテレスの語る「思慮」とAI

ニコマコス倫理学Vol.3〜 「思慮」[Βουλευεσθαι]について 「・・人が思慮を巡らすのは、大抵はそうであるとしても、実際にどうなるかは不明であるような事柄、即ち、無限定なものが含まれていることについてである。そこで我々は重大な事柄に関しては、我々…

日本という特異な思想環境

ヘーゲル左派にせよ、デューイにせよ、彼らの背後にあった「キリスト教」という圧制には目を見張る。 どちらも、その理の通らない傲慢なアニミズムを振り払うことに汲々としている様が痛々しい。 他方で、日本の「クリスチャン」が「日本が福音化されない」…

オーム事件の裁判終了に思うところ

.確かに、16年を経てなお障害の残る被害者や家族にこの件の「終わり」が来たわけではないに違いない。また、死刑を以って最後の被告の審理が終わったことに一定の安堵のようなものを覚える被害者の身内や親しい方々の感情や、あるいは報いを求める気持ちも人…