Notae ad Quartodecimani

情報や資料のノートの蓄積

Ezk28:14

[אַ֨תְּ־כְּר֔וּב מִמְשַׁ֖ח הַסֹּוכֵ֑ךְ וּנְתַתִּ֗יךָ בְּהַ֨ר קֹ֤דֶשׁ אֱלֹהִים֙ הָיִ֔יתָ בְּתֹ֥וךְ אַבְנֵי־אֵ֖שׁ הִתְהַלָּֽכְתָּ׃]
[μετὰ τοῦ χερουβ ἔθηκά σε ἐν ὄρει ἁγίῳ θεοῦ, ἐγενήθης ἐν μέσῳ λίθων πυρίνων.]LXX

・[אַ֨תְּ־כְּר֔וּב]「エット ケルヴ」と読んでからナタティーハに繋げて
「ケルブと一緒に置いた」(口語)

・マソラに従い「アット ケルヴ」と読んで、欄外註「人称代名詞:二人称男性形」に従い、結果
"I established you"(KJV)
そこで[את]をどちらに読むかで意味が相当変わる。ここは訳者が何れかを選択しなければならない。
つまり、たった二文字でサタンはケルヴであるか否か。

マソラの欄外註には無理を感じることがあると言われる。その理由は、男性形であれば「アター」であるだろうという指摘だが、古代の言葉では「アット」であったとも言われ、そこにフェニキア語での男性形の呼びかけであったことも考えると「アット」で良かったことになるという。
というのも、この部分がフェニキア王に対する文章であるから。
加えて、古代には無音の[ה]が省略されることがあったともいう。

こうしたところから、「ひとつの本文復元」と「複数の並立的作成」の岐路が生じる。

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2017 春分3/20 満月4/11 次の日曜4/16
春分後の満月をとるか、ユダヤ教徒に寄り添うか?
ニサン14日 4/10

死の意義
キリストの死を通して人類の贖罪が可能とされただけでなく、キリストの兄弟らが水と霊から生み出され、新しい創造物となる契約の準備が整えられるに至った。

世の罪を取り去る神の子羊としての犠牲が捧げられることが、キリストの何よりの使命であったが、これこそが記念されるべきであり、律法祭祀が指し示し続けてきた事柄の成就であった。
その犠牲を通してキリストも完全にされ、サタンに打ち勝ち、倫理上の完璧さと不滅性を得た。
対して、復活はそれに応答する神の側の働きであり、キリストの死を記念するという主の晩餐の趣旨からは逸脱している。

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ユダヤ伝承(ネダリーム32b)に於けるメルキゼデクがセム本人だという主張の根強さはラシにも見られる。
「神は、未来に於いてセムの子孫であるあなたの息子らにこの地を戻す」
これはシオニズムに利用される。
しかし、スピノザが指摘するように、これは創世記と一致しない(10:19)。イブン・エズラがプシャットを言うならスピノザと同意見になるはず。
いずれにせよ、パウロの一言がこれを覆す。従って、この伝承の歴史は浅いのだろう。

プシャットがデラシュ(ex18:15)の対極なら、同じ動詞の語根から派生したミドラシュもそうである。


LXXの伝説はメギラー9aに在る。

ユダヤ人の土地所有の永続権のようだが、約束の地は神のものであり、貸し出されたものであったから捕囚もあり、二度目の吐き出しもあったろう。願望の為に論理を置き去りにしてミクラーも捻じ曲げている。





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