Notae ad Quartodecimani

情報や資料のノートの蓄積

2017-01-01から1年間の記事一覧

アリストテレスの奴隷観 人間らしさと倫理

アリストテレスの奴隷観 「自然的に支配する者があり、また、支配される者がある事もまた、生の保持のためである。 なぜなら、思惟の力(διανοια)によって先を見る(πρωραν)事が出来る者は、、自然的に支配し主人である者だが、肉体(σομα)の力によって主…

アリヤーと定礎

ゼカリヤには定礎に於いて礎石には七つの目を神自身が彫り込むという。これは当然、前536年(神殿喪失から50年後)には実現しておらず、更なる将来への予告となっている。 その同じ文脈で、『その地の咎を一日の内に取り去る』と言われる。これが聖霊降下で…

ジョン・デユーイ 「新しい信仰」

John Dewey彼は時折に神と理想を入れ替えて語る。旧来の宗教では 1.崇敬の対象がバラバラに捉えられている。 2.服従と畏敬の念が表現される方法も雑多で正反対なものもある。 3.何のために、何を得ようと崇拝するのかに統一性も無い。諸宗教の中からどうして…

聖書の罠

1.jh7:412.酷い話だ誰がこんな事を 3.七日の間 4.ナザレ人と 5.モーセの弟子 6.欺きの霊と 7.神からの人ではない8.世代 9.回復 10.統べ治めるメシア 11.バルコクバ 12.悪魔の誘惑 13.哀しみのメシア 14.三日で15.定めない時に至る割礼 16.神名の喪失 17.安息…

日本という特異な思想環境

ヘーゲル左派にせよ、デューイにせよ、彼らの背後にあった「キリスト教」という圧制には目を見張る。 どちらも、その理の通らない傲慢なアニミズムを振り払うことに汲々としている様が痛々しい。 他方で、日本の「クリスチャン」が「日本が福音化されない」…

聖書への言及への幾つかの問題

1.ἄνθρωπε θεοῦ2Tim3:14-17[Σὺ δὲ μένε ἐν οἷς ἔμαθες καὶ ἐπιστώθης, εἰδὼς παρὰ τίνων ἔμαθες, 15καὶ ὅτι ἀπὸ βρέφους [τὰ] ἱερὰ γράμματα οἶδας, τὰ δυνάμενά σε σοφίσαι εἰς σωτηρίαν διὰ πίστεως τῆς ἐν Χριστῷ Ἰησοῦ. 16πᾶσα γραφὴ θεόπνευστος καὶ ὠφ…

意識と物質

表象とは、それ自体でないもの、または存在しないものをさえ表す。 数字は数を表象するが、数というものは自然界には存在しない。それは概念だから。 また、心の状態も人は表象できる。例えれば、絵画や音楽がそうである。 では、表象はなぜ可能か? それは…

デモクラシーへの懸念

先の記事に続き、アリストテレスの政治論を見て所見を書くと・・ 彼は良い政治法として「中間の国制」を挙げている。 「中間」というのは、デモクラシーと寡頭制の中間ということであり、デモクラシーを評価しながらも、「衆愚」に陥る危険を避けるために、…

何者が治めるべきか

「アリストテレスの政治思想」からノート アリストテレスにとって、正義とは「平等」であるが、それは富の次元では数的平等ではなく質的平等でなくてはならない。 ・独裁制の謬点は 人は本性的に自由を希求するのに、それを奴隷にする。 独裁制の特質は暴力…

ルカ9:31のエクソドス

Lk9:31 [οἳ 'οφθέντες ἐν δόξῃ ἔλεγον τὴν ἔξοδον αὐτοῦ, ἣν ἤμελλεν πληροῦν ἐν Ἰερουσαλήμ.][ἔξοδον]名)対女単 原型[ἔξοδος] 使用例;Heb11:22「ヨセフは臨終のとき、イスラエルの子らの脱出について語り」 1Pet1:15「自分が世を去った後もあなたがたにこ…

パウロが語ったふたつの「エルサレム」

『上なるエルサレム』「ハガルといえば、アラビヤではシナイ山のことで、今のエルサレムに当る。なぜなら、それは子たちと共に、奴隷となっているからである。しかし、上なるエルサレムは、自由の女であって、わたしたちの母をさす。すなわち、こう書いてあ…

ヒゼキヤの呼びかけ

歴代誌とサマリア年代記との違いについてユダもペサハ シェニーを祝ったがそれは時期が既に着ていたというのがエズラの記録だが、伝承では汚れに対する処置のように申し立て、通常からサマリアは月遅れであったという。だが、クシュムが移民して来たのはその…

ペテロの言い替え

Act2:27 [ὅτι οὐκ ἐγκαταλείψεις τὴν ψυχήν μου εἰς ᾅδην οὐδὲ δώσεις τὸν ὅσιόν σου ἰδεῖν διαφθοράν.*]Act2:31 [προϊδὼν ἐλάλησεν περὶ τῆς ἀναστάσεως τοῦ Χριστοῦ ὅτι οὔτε ἐγκατελείφθη εἰς ᾅδην οὔτε ἡ σὰρξ αὐτοῦ εἶδεν διαφθοράν.] 引用箇所 LXX [ὅ…

ニカイア会議とその後の情報

ニカイア・コンスタンティノポリス・エフェソス・カルケドンで開催された八つの会議はその後の会議とは、根本的に異なる。ニカイアへの出席は220名の名を挙げることができるが、エウセビオスは250名を越す程度であったという。318人というのは創世記へ…

根本的な問い

人間の叡智の地平を超える問い 前提(人間理性の地平線) 人は自らの意志で誕生しない 人は死後を確認できない 人は将来を確認できない 人は神(創造者)存在を知覚できない 人は自らの不倫理性を克服できない ・死とは何か・人はなぜ死ぬ定めに生まれて来る…

救いの創始者(導入者)

LF Heb2:10 [Ἔπρεπεν γὰρ αὐτῷ, δι’ ὃν τὰ πάντα καὶ δι’ οὗ τὰ πάντα, πολλοὺς υἱοὺς εἰς δόξαν ἀγαγόντα τὸν ἀρχηγὸν τῆς σωτηρίας αὐτῶν διὰ παθημάτων τελειῶσαι.][τὸν ἀρχηγὸν τῆς σωτηρίας ] NKJV "to make the captain of their salvation" "perfect …

その都市

アブラハムは堅固な(εχουσαν)土台の城市を待ち望んだ その城市の建設者は神である(ニムロデではなく)Heb11:10 正六面体 12000スタディオン=2220km 碧玉で造られた城壁 144ペーキュス=65m 12の土台石と子羊の12使徒の名 土台があり宝石が飾られる(トリム…

試論 -魂の裁き-

創造者は被造物について当然の所有権を持つ。 その所有権は『魂』によって保存されている。それは創造神の全知性に支えられていると思われる。 また、創造者は被造物について所有権と共に生殺与奪の権限を有する。 これが裁きの存在する理由であり、現状で老…

J牧師の解釈について

とりあえず答えて ×「人類の罪への隷属は終わった」 パウロはなぜ自分は惨めだと言ったのか。Rm6:13-25 信仰にない人とどう異なるのか。 終わったというなら、神の王国の贖罪を差し置いている。Rev20:6 もちろんアブラハムの裔への契約と約束も理解していな…

「悔い改め」か「悔い」か

Act11:18 [ἄρα καὶ τοῖς ἔθνεσιν ὁ θεὸς τὴν μετάνοιαν εἰς ζωὴν ἔδωκεν] "μετάνοια"="repentance";a change of mind, as it appears to one who repents, of a purpose he has formed or of something he has done "Then God has also granted to the Genti…

エドムの咎

エドムは前587年以後ユダ南部に移動している。 オバデヤはエドムがバビロンと共謀してユダを征服したと指弾10-11主なる神はこう言われる、エドムは恨みをふくんでユダの家に敵対し、これに恨みを返して、はなはだしく罪を犯した。 『アハハ、永遠の高きとこ…